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ドライアイスブラスト洗浄システム※日進工業の技術

ウォータージェット工法以外での日進工業の技術を紹介します

ドライアイスブラスト洗浄

ドライアイスブラスト洗浄とは、ブラスト研掃材にドライアイスペレットを使用し、それをブラストガンにて対象物に高速で噴射させることで 洗浄表面の汚れを除去していく工法です。
ドライアイスペレットを研掃材に使用することで、ドライアイスは気体へと昇華し、付着物のみが残ることになります。
そのため、後処理の時間短縮や産業廃棄物のコスト削減にもつながります。
ドライアイスは、硬度2で金属表面に傷をつけることは少なく付着物のみを除去する為に、機械や装置の分解が  ほとんど不要です。また室内・電気設備など水で洗浄できない設備や場所でも洗浄施工を可能としています。

剥離原理

【ドライアイスペレット】付着物に厚みがある場合に適している。

使用例:
・頑固に付着している全ての付着物
・ダイカスト金型の付着物
・堆積しているインクや塗料
・機械設備の外装
・錆、グリスなど粘度の高いオイル
・鋳造、鍛造設備の付着物
・食品製造オーブンラインの焦げつき

 

【ドライアイスパウダー】付着物が薄く、母材の形状が複雑な場合に適している。

使用例:
・樹脂、ゴム金型の付着物
・制御盤など通電設備の埃や粉体塗料など
・タンク内に付着した粉体
・半導体ウエハー
・上錆、粘度の低いオイル
・機械設備の内部
・母材を傷つけてはいけないもの

 

洗浄システム

施工例

●機械のオーバーホール(産業機械・印刷機械・食品加工機)
~ 乾燥設備、塗装ブース、ファン、ダクト、粉体硬化物
●熱 交 換 器 等 ~ フィン、チューブ、プレート等
●金型・スクリュー ~ 脱脂成型金型等の離型剤・汚れ除去
●木・コンクリート ~ 表層面を薄く研磨して剥離・洗浄
●コ ン タ ミ 対 策 ~ 粉原料等の原料替え前リセット洗浄、生産終了時洗浄

 

 

システムの特徴

弊社では、あらゆる箇所での洗浄システムの御提案・施工をさせていただいております。上記は洗浄工法の一例ですが、目的や設備現場に応じた対応が可能となっております。

ドライアイスブラストの特徴は、水による洗浄ができない箇所・設備での洗浄施工が可能なことで、「駆動・熱効率の回復」 「洗浄グレードの向上」「洗浄施工の工期短縮」が図れることです。

またショット材は昇華する為、産廃の削減にもつながります。もともとドライアイスは、工業生産の副産物として外気に排出される炭酸ガス(CO2)を回収、製品化して有効利用されており、環境にやさしい工法になります。

日進工業は「品質・工程・コスト・環境」のご提案をしております。お気軽にご相談ください。

ウォータージェット工法 入力方式と半機械方式

入力方式(ハンドガン方式など)

ノズルユニットを作業員が把持(場合によっては簡な易冶具に固定)し、移動させる方式でハンドガン方式(写真)とも呼ばれる。
人力方式の特徴として
・人力操作であることから複雑かつ選択的にノズJレの移動ができ、狭監部、複雑な面形状に対応できる。また、不要部位へのWJ噴射が避けられる。
?装置構浩がシンプルであり、故障が少ない。
?大型の作業装置を必要としないため段取り時間が短くてむす。
.噴射反力を作業員が受けることから流鼠、あるいは圧力が制限され高エネルギーでの作業が困難である。許容噴射反力については4-2-2項参照のこと。
・装置の把持、噴射反力、破砕片、噴射水の跳ね返りによる視界不良など作業員にかかる負
荷が大きく、一人の連続作業時間に限界があることから交代要員が必要となる。
?装置の操作には熟練を要し、作業員の技呈により出来高、施工品質が変動する場合がある

以上から人力方式は、狭陰部、複雑な面形状の施工、機械方式では避けられないデッドエリアの補助施工、ならびに部分的な補正作業に適している。

機械方式

機械方式と人力方式の中間に位闇し、ノズルユニットの重さと反力を軽減するために手押し車などに搭載、あるいはノズルユニットを吸引力利用にて対象物に密着させ、移動は人力による方式である。

一例を写真に示す。
半機械方式の特徴として
・人力方式に比べ、噴射角度、スタンドオフ距離を一定に保つごとが出来る。
・人力方式に比べ、高エネルギー(高噴射反力)での作業が可能である。
・人力方式に比べ、作業員に与える負荷は少ない。
・人力方式に比べ、旋回径の大きなノズJレユニットの使用が可能である。
? 装置構造がシンプルであり、故障が少ない。
? 作業効率などは機械方式と、人力方式の中間と考えられる。

以上から半機械方式は、比較的平坦な面の塗膜除去処理、洗浄処理などに滴している。